見せ方で変わる?雑貨屋の人気商品チュッパチャップス
私が働いていたお店では、チュッパチャップスをレジのすぐ横に置いていました。
いろんなフレーバーがあって、子供はこれを咥えるのが大好きです。
値段は一個あたり30〜40円、スーパーやコンビニ、だいたいどこにでも売っていますよね。けれども、そんなチュッパチャップス、うちのお店では結構売れていたんです。
だいたい買う人は一本か二本しか買わないのですが、多い日は一日あたり数十本単位で売れていました。
もちろんレジのすぐ真横に置いていたので、なんとなく手に取りやすいから商品を買うついでに一個買おうかなーって人も結構いると思います。
でも、チュッパチャップスが売れる理由はそれだけなのでしょうか。
私は、それだけじゃないと思います。
やっぱり商品の展示の仕方って大事ですよね。思わず手に取りたくなります。
画像だとわかりにくいですが、フレーバーごとに包み紙の色が違うので、とてもカラフルで綺麗なんです。

一本だけだと、ただの丸い棒付きキャンディなのですが、何本も束になると見栄えが全然変わってきます。
そういえば、小さい子供なんかがよくホイール型の台をくるくる回して遊んでたりしましたね。
一応、刺さっているキャンディは商品だから、あんまり手でぐるぐる回すのはやめて欲しかったんですけど、ついつい触ってしまう気持ちもよくわかります。
ちなみになんですが、お店ではこの台ごと販売もしてましたが、これだとあんまり売れませんでした。
やっぱり、ツリーやホイールの形状に刺さっているチュッパチャップスが魅力的なのであって、台自体を欲しがる人は少ないみたいです。パーティなんかにあったら楽しそうですけどね。
ささっている本数が多いのでちょっと高く思えるかもしれませんが、一個あたり約39円なので、コンビニとあまり値段が変わらないと考えれば、台もついてきてむしろお得な商品なんですけどね。
同じ商品でも、見せ方一つで売り上げは変わる
これは、私が雑貨屋で働いていて感じた事です。
おそらく、チュッパチャップスを普通にお菓子コーナーに並べているだけだったらほとんどの人が見向きもしなかったでしょう。
しかし、レジという必ず目につく場所に、こういう変わった展示方法をするだけで思わず手にとってしまう人が出てくるのです。チュッパチャップスの場合、見た目の形状を活かしたデザインがより商品を引き立てていると思います。
単なるキャンディだし、口に入れてしまえば一緒なのかもしれませんが、やっぱりこういう展示の仕方をするだけで売り上げが違うのを目の当たりにすると、人って見た目も重要視するんだなあと思い知らされます。
よく売れるフレーバーは?
では、お店ではどんなフレーバーが人気なのかを発表します。
3位 コーラ
男の子に圧倒的人気なのはやっぱりこれ。爽やかなドリンク系フレーバーなだけあって、コーラという味の安定感とずっと舐めていても飽きがこないのが魅力です。
2位 プリン
とにかく甘いものが舐めたい!という人におすすめなのがプリン味です。甘くて滑らかな舌触りと、カラメルソースの風味が癖になります。意外と大人にも人気でした。
1位 ストロベリー
やっぱり定番のフレーバーは強いですね。私のお店では、すぐに売り切れてしまうのはストロベリーが多かったです。フルーティな甘さと酸味を程よくミックスされており、チュッパチャップスならではの香りの強さがたまりません。
ちなみに
余談ですが、うちのお店ではチュッパチャップスのグッズも結構取り扱ってました。
左はボールペンです。その他にもペン入れやシールなど、文房具コーナーにはチュッパチャップスのシリーズが結構ありました。
右のは入浴剤で、これがとても良い匂いがするんです。石鹸屋の『LUSH』なんかによくある、甘くてフルーティな香りがしました。
そんなわけで
単価が安く、あまりお店の売り上げには貢献していませんが、それでも毎日一定本数売れるというのは、立派な売れ筋商品です。
同じものでも、売り方一つで全然違ってくるというのは、雑貨屋に限らず商売の基本的な事なのかもしれませんが、それでもチュッパチャップスを通して実感する事ができたのは、私なりにとても良い経験になりました。
皆さんもぜひ、明日のおやつのお供にチュッパチャップスはいかがですか?