高品質音楽用CDって何に使うもの?
パソコンの音源をCD-Rに焼いてカーステレオやCDプレイヤーでさせる人は多いと思います。その時に「高品質なDC-R」を買えば音もよくなるのでは?と思う人も多いはず。実際に、そういう人の需要に応えてちょっと高いけど高品質な、いわば高級CD-Rというものが存在します。
これは主にコアな音楽ファンや、ミュージシャンが自分の音源を収録する時なんかに使用します。
特にミュージシャンは、自分の魂とも言える音源の扱いは非常に神経質になります。例えば、データを焼いたCDは塵一つ付けることも許しません。なので、一度焼いたCDの再生確認さえも行わず、即ケースに納入します。
そのため、限りなく音源の書き出し中に事故が起こりづらい、非常に高品質なCD-Rが必要になるのです。
信頼と実績の太陽誘電製のCD-R『that’s』

そこでこのような、ミュージシャン御用達ともいえるマスター音源収録用の専用CD-Rが使われるんです。
購入当時は品質のわりに手頃なお値段だったのですが、ニッチながら需要もあるのでプレミアがついています。同様の商品を探しているならば、こちらの方が手に入れやすいかもしれません。
ここまで高価なCD-Rだと、一体何が違うの?
みなさんが気になるのは、やっぱりここですよね。
そこで今回は、一枚ケースから取り出して、思い切って開封します。

ケースを開くとこんな感じです。
黄金の盤面、その輝きは凄まじく、まるで鏡のようです。
ディスクを取り出してみますね。

表面です。
やっぱりこの金のディスクは、見た目だけで他のCDとは格が違う・・・ものなでしょうか。

裏面です。
分かりにくいかもしれませんが、通常のCD-Rと見た目は変わりませんでした。書き込み用のCD-Rはだいたいこういう青っぽい色をしています。
気になる音質は・・・?
ここまで値段が違うと、やっぱり音質も安物のCD-Rとは全然違うのでしょうか。
・とにかく国産は安心です!
・聴覚上、高域のノイズ感が他のCD-Rと比較してとても少なく、大変クリアな印象です
・音がクリアで、広がるような感じがします
さて、これを見てみなさんはどう思ったでしょうか。
そうなんです。
私は音楽の音質に関する考え方は非常にドライなので、この際はっきりと言いますが、音質に関してはプラシーボ効果のような「そう感じる気がする」という思い込みが含まれていると思います。
つまり、これだけ値段の高いCDであっても、一般的なCDと差はほとんどないって事です。
実際、このCDに焼いた原盤の音源と、納品されたCDで聞き比べましたが、音質に明確な差があるとは思えませんでした。そもそも、デジタルデータが記録する媒体で音質が変わるというのはありえないんですよ。
あくまで、限りなくCDに焼いている時に事故が起きにくい事と、その安心を買っているってわけなんです。
どうしてそこまでして高品質なCD-Rを購入するの?
画像や商品リンク先の値段を確認してもらえれば、気軽にいくつも買えるような価格ではない事が分かります。それなのに、音質は普通のCDと対して違いはないなら買う必要があるのかと疑問に感じるかもしれませんが、音楽業界にいる人なら、こういうCDの存在をみんな知っています。
例えば、レコーディングエンジニアや音楽プロデューサーに直接音源を渡す時、一枚100円もしないような安物のCD-Rと、高品質CD-Rで渡された時、どういう印象を受けるでしょうか。世の中には、音楽に対する姿勢なんかも見ている人はいるのです。
もちろん、純粋にこだわりだけで使う人もたくさんいます。
高級CD-Rまとめ
今回は高価なCD-Rをご紹介しましたが、使う人の「こだわり」を少しでも知ってもらえたらと思い、こんな記事を書いてみました。
そして、世のミュージシャンはこういう所にも気を使って、最高の作品を聴く人に届けたいと思っているんだよって事も伝わってくれると嬉しいです。
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