実用性?デザイン?ヘッドホン選びの真実
みなさんが、オーディオマニアか、ミュージシャン、DTMer(パソコンで作曲する人)でもない限り、普段使うヘッドホンに明確なこだわりを持っている人は少ないと思います。
なので、おそらくgoogleでヘッドホンを検索しようとするとこんなキーワードで探す事でしょう。
「ヘッドホン オススメ」
すると今年おすすめのヘッドホン10選!とか、ヘッドホン人気メーカーランキングみたいな記事が出てくると思います。
ここで並べられているヘッドホンを見て、「音についてはよくわからないからとりあえず値段とデザインだけを見て決める」なんて人も多い事でしょう。
でも、ちょっと待ってください。
当サイト「りんりん雑貨」では、モノに対してこだわりを持ってみなさんにご紹介をしています。
ヘッドホンについても、人気商品を並べるだけのつまらない紹介はしたくないと思っています。
とはいえ、好みは人それぞれなのに万人受けするヘッドホンというのも難しいですよね。そこで今回は、以下の点に絞って、ある一つのヘッドホンをご紹介したいと思っています。
・音質の良し悪しを知るために、自分の耳を鍛えたい!
・音楽がとにかく大好きで、出来るだけ音は忠実に聴きたい
・どうせ買うなら、ずっと使っていけるものが欲しい
・ヘッドホンをこれからもっと知るきっかけをつくりたい
まあ、とにかく音楽は大好きだし、ヘッドホンにこだわりを持ちたいけど何を選べばいいのかわからないって人向けです。
そんな人におすすめしたいヘッドホンがこちらというわけです。
モニターヘッドホンの定番、「SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST」です。
「モニターヘッドホン」って何?
ヘッドホンには大きく分けて2種類あります。音楽観賞用とモニターヘッドホンです。
このモニターヘッドホンとは、ミュージシャンや音響スタッフ、レコーディングエンジニアが使用する業務用のヘッドホンです。
もちろんただカッコいいだけではないです。
例えば、一般的なヘッドホンは音域を変えたり、音の暖かみを加えるなど、音にちょっとした「味付け」をしています。それは音にも人の好みがあって、いろんな人のニーズに応えるためなのです。
一方のモニターヘッドホンにはそれらの「音の味付け」はしておらず、全てがフラットな音で聴こえるように作られています。
音の粒立ちも良く、細かい音も聴き取りやすいです。
一方で、普段の音楽鑑賞用のヘッドホンに慣れていると音に迫力が感じられなかったり、いろんな細かい音も聴き取れる分、音の情報が多くて聴いていて疲れてしまう、といったデメリットがあります。
こう書くと、「自分はプロじゃないんだから、普通のヘッドホンの方がいいじゃん」って思うかもしれません。
実は、そうでもないかもしれませんよ?
モニターヘッドホンをおすすめしたい理由
なぜ、プロでもない普通の音楽好きの人にこそ、このSONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900STをおすすめしたいのか。
その理由を具体的にあげていきましょう。
おそらく、これを読めばきっと納得してもらえるはずです。
フラットな音質に慣れておくと、「音の違い」を理解出来るようになる
「良い音とは何か」と聞かれた時、音の良し悪しを明確に答えられる人はそうはいません。
なぜなら、人によって「良い音」の感じ方は違うからです。
突き詰めて言えば、ロックが好きな人もいればエレクトロニカが好きな人もいるわけで、音楽のジャンルから既に好みが分かれます。
だからこそ、「フラットな音」に慣れる事で、音楽のジャンルにとらわれることなく、純粋にヘッドホンの善し悪しを判断する基準を自分の中で持つことが出来るというわけです。
「プロが使っている」という事は、「自分の好きなアーティストも使っている」という事
MDR-CD900STはレコーディングエンジニアの世界では超スタンダードなヘッドホンであり、まず間違いなく彼らの現場には置いてあります。
という事はつまり、憧れのアーティストもみんなこのヘッドホンを使って、曲を作っているのです。
「自分の好きなアーティストが目指した音を忠実に再現したヘッドホンが欲しい!」
そう思っているのなら、このヘッドホンしか選択肢はないというわけです。
パーツの取り外しと交換が可能
MDR-CD900STはパーツを取り外して自分好みにカスタマイズする事が可能です。
イヤーパッドなんかは長く使っていると樹脂が破けたりします。これを取り換えることが出来るというわけです。
他のヘッドホンだと通常、なかなか交換出来ないですよね。
この部分を交換出来るパーツが売っているのも、プロの現場で使われるヘッドホンだからです。
イヤーパッドも音質に影響するらしく、プロだと数ヶ月で交換する人もいるのだとか。そうでなくても、交換できるのはやっぱり便利です。
イヤーパッドにはカラーバリエーションもあるので、見た目を変えてオシャレにカスタマイズもできます。
イヤーパッドだけでなく、頭にかけるスライダー部分も交換出来ます。種類もいくつかあり、例えば折りたたみ式にしてコンパクトに持ち歩く事も可能です。
選んだものにこだわりを持てると、音楽もヘッドホン選びも楽しくなる!
ちょっとした事ですが、ここまで読んでヘッドホンのことについて知るきっかけになったのならば、ほんの少しだけ音楽も、ヘッドホンについても世界が広がったと思いませんか?
いろんな事を知ると、もっといろんな事が知りたくなります。
そうすればきっと楽しくなりますよね。
だからこそ、ヘッドホンを選ぶ時にも何か一つのこだわりを持って選んで欲しいのです。
実際に使う上で注意はある?
MDR-CD900STはプラグがステレオ標準プラグになっており、iphoneのようなスマホやウォークマンのような音楽プレイヤーではそのまま使えません。
そのため、携帯プレイヤーで使用する場合はこのような変換プラグが必要になります。
これがないと挿せないので要注意です。
それからMDR-CD900STはあくまで業務用のヘッドホンです。普通に買うと入っている箱にちょっと驚くかもしれませんね。
MDR-CD900STまとめ
・どんなアーティストもこれを使っている
・パーツの取り替えができる
・こだわりがあると音楽がもっと楽しくなる
いかがでしょうか。
今回はあえて一つのヘッドホンに絞り、ご紹介させていただきました。
他にもいくつかヘッドホンは持っていますが、やっぱり私も一番のこだわりを持って使っているヘッドホンがこのMDR-900STなので、これだけを紹介してみました。
みなさんにもそのこだわりが、ちょっとでも伝わってくれたでしょうか?
ヘッドホンの選び方は人それぞれです。ワイヤレスが良いとか、ハイレゾ対応してないと嫌だとか、そもそもデザイン重視なので普通の見た目をしたヘッドホンは嫌だとか、色々とあると思います。
他のサイトに書かれているような「人気」や「売れ筋」に惑わされる事なく、自分が良いと思ったものを素直に使ってみるのが一番です。
この記事が、そのきっかけになってくれると私も嬉しいです。