BGMというのは、その場の雰囲気を演出するための重要な要素になります。
もちろん、お店で流れるBGMについても、適当に選ばれているわけではありません。
洋楽を流すお店が多い理由とは?
USENというものをご存知でしょうか。
音楽だけを流し続ける専門のチャンネルがいくつもあり、ここで機器をレンタルすれば、自分で音楽をチョイスしたり、CDを取り替えたりする必要がありません。
だからお店で音楽を流す時は、ここの機器を使うわけです。
USENは最新の洋楽・邦楽、懐メロに、ジャズやクラシックまで多岐にわたるジャンルが流せます。
しかし、そんな中で洋楽をチョイスするお店は多いのです。
何故、洋楽を流すのか。
その理由は、「音楽の情報量」にあります。
例えば、自分の知っているj-popが流れてきた時、皆さんはどう感じるでしょうか。
これは一例ですが、j-popだとこのように「誰が歌っているか」だけではなく、「曲の付加情報」まで連想する人が多いのです。
でも、お店の人にしてみれば、できるだけ買い物に集中してもらいたいですよね。
なので、「曲の付加情報」まで連想させるj-popはあまり適さないようなのです。
そのため、日本のドラマやCMではあまり使われない上、英語でノリの良い曲を歌う洋楽が選ばれやすいというわけです。
音楽はお店によって使い分けている
もちろん、洋楽以外の音楽を流しているお店も多いです。そこにはいくつかの理由があったりします。
その一例をご紹介しましょう。
ラーメン屋・・・・懐メロ
スキー場・・・流行りのj-pop
大型チェーン店・・自社オリジナル曲
カフェは、向かい合って人と話したりする場所です。なので、BGMは人の声が入らない、落ち着いた音楽が選ばれます。
逆にラーメン屋は狭いカウンター席で一人で来る人が多いですよね。
座って待っている間、少しでも気を紛らわせるには昔よく流れていた懐メロなんかは、ある程度の年齢を重ねたサラリーマンにはうってつけです。
スキー場は若い人が集まるので、最新の流行曲が良く流れます。
・・・が、最近は流行曲が少ないせいか、一昔前の冬の懐メロを流しているスキー場が多い印象です。
スーパーなどの、全国展開するような大型チェーン店は自前でテーマソングを用意する事が多いです。
「洗脳ソング」とも呼ばれる、ひたすらお店の名前を連呼するようなものや、有名歌手に依頼して歌ってもらうなど、既存の音楽に頼らずに自社ブランドをアピールしていく戦略をとったりします。
このように、お店の雰囲気に合わせてお客さんが気持ちよくなれるような音楽を選んでいるわけなのですね。
BGMはあくまで「聴き流す」ためにあるもので、それ自体が主役ではありません。
そのため、お店の中で自然に聴き流すために最適な音楽を探す事も、実は経営者にとっては重要な経営戦略なのです。
コメントを残す