これを読めばなんとなく納得?歴代の迷作アニメたち
地上波で放送したアニメが大ヒットして、第二期が作られたり、劇場版が作られる作品がある一方、全く売れる事なく忘れ去られた作品というものも存在します。
今回はそんな絶望的に売れなかったアニメ作品の円盤の最低売り上げをランキング形式で発表していきたいと思います。
ソースは2ちゃんねるの『アニメBD・DVDの売り上げを見守るスレ』 から。
ランキングの一覧はすぐに調べると出てくるけど、どういう作品で、何故売れなかったのかまで分かるように、簡単に各作品についてもご紹介します。
私はこの辺のアニメも結構見てるから、何故売れなかったのかも知ってるんだよねー
それでは、さっそく見ていきましょう。
目次
第1位 七星のスバル
売り上げ枚数:58枚
ライトノベル原作の変わり種MMOモノ。ガワはWeb小説のトレンドを取り入れながらも、ストーリーは某人気アニメ作品に酷似している事から、「あの花オンライン」と揶揄される事も。
作品自体の評価は決して悪くないものの、よりにもよってアニメ放映期間中にプロデューサーが未成年誘拐で逮捕される不祥事を起こした事で、作品イメージに大きく傷をつけました。
もともと、放映前の注目度も高くなかったですが、作品の内容的にも未成年の誘拐は重なってしまうものがあり、ファンを深く失望させてしまった事が決定打となってしまいました。
円盤もAmazonでのみ完全受注生産となり、全く売る気がなかったように思えます。
原作者やアニメ関係者が不憫でなりません。
第2位 火ノ丸相撲
売り上げ枚数:76枚
日本の国技、相撲を題材にしたジャンプの連載作品なだけあって、アニメも放映前から本誌でも積極的な宣伝をしていたのですが、円盤の売り上げは過去のジャンプアニメ化作品と比較してもかなり残念な結果となってしまいました。
相撲とアニメの相性があまりよくなかったというのが見ていて感じた印象です。
体をぶつけ合い、一挙一動に互いの心理描写や味方の解説が入るなど、テンポがあまりよくありません。その点、漫画だとページをめくった時の見開きの止め絵はかなり映えるので、読み応えあります。
女っ気もあまりなく、相撲という題材も女性には少しウケが悪かった事で、円盤購入層には響かなかったようです。
第3位 3D彼女
売り上げ枚数:92枚
オタクな主人公がビッチ(?)なヒロインと付き合うというもの。
ありがちな設定ですが、キャラはとても魅力的に描かれているし、低予算かもしれませんが、アニメとしてのクオリティも申し分ありません。
しかも、原作の人気も元々高かった作品です。
それでも何故売れなかったかといえば、一番はコアなファンである原作の漫画を読む層が円盤を購入するには一番程遠い層である事でしょう。
アニメ放映時には、実写映画の公開も既に決まっており、どちらかと言えばそっちを見据えた原作の販促活動がメインだったのだと思います。
ベタだけど、男女問わず胸キュンするような青春恋愛モノの良作だし、アニメの円盤売り上げと面白さは比例しないという典型的な例ですね。
第4位 笑ゥセールスマンNEW
売り上げ枚数:97枚
何故この御時世に登場人物皆が不幸になるアニメを見せられないといけないのか理解に苦しみます。
喪黒に唆されて願いを叶え、有頂天になる主人公に、最後は取り返しのつかない罰を受ける羽目になる様は、全くカタルシスもなく、現代では受け入れられにくいのではないかと思います。
89年版の再放送も見たことがありますが、こっちもなかなかエグい結末を迎える話ばかりで、あんまり良い気分にはなりません。
こういう作品が好きな層もいるのでしょうが、やっぱり今の時代のアニメに求めるようなものじゃないのかなあというのが個人的な感想。
第5位 Room Mate
売り上げ枚数:112枚
イケメンが視聴者に直接語りかけてくる女性向けアニメ。コンセプトはとても面白いと思うのですが・・・。
ただ、売り上げが全く伴わないという事は、女性にあまり受け入れられなかった、という事に尽きますね。
5分枠アニメだし、予算もあまりかけられていない作品なので、こういう実験的な試みも出来るのでしょうが、最初はやっぱりとっつきにくさはありますね。
画面の向こうから話しかけられてくるわけですし。
画像のEDのシーンはちょっと際どいですね・・・。
第6位 ソラとウミのアイダ
売り上げ枚数:113枚
実在する広島の尾道市を舞台に、女性漁師育成プログラムや、女に漁師は出来ないと反発する漁業協会の存在があるなど妙にディティールに拘るわりに、宇宙に作った生簀でモンスターみたいな魚を獲るという突拍子もない設定をぶち込んでくるので、ツッコミどころ満載のストーリーになっていました。
肝心の魚の捕獲は何の説明もなくいきなりレアキャラ守護神の力どーん!って辺りがいかにもスマホアプリの販促という感じで、何もかもが噛み合っていない感じでした。
肝心のアプリも低調なようです。
第7位 エルドライブ【elDLIVE】
売り上げ枚数:134枚
あの大ヒット漫画『REBORN』に続いてアニメ化、しかも、世界設定もリボーンとリンクしているとあって、集英社もさぞ力を入れてくるのかと思いきや、アニメは超低予算で、全く動きません。
バトルモノなのに、紙芝居のような止め絵ばかりで迫力がなく、純粋につまらない、というのが正直なところです。
ストーリーは少年漫画の王道なのですが、それ故に目新しさもなく、個人的には退屈でした。
実は、リボーンのBlue ray BOXの販売の宣伝も兼ねているもので、メインはそっちだったとも言われています。
第8位 刻々
売上枚数:146枚
アニメ作品にしては珍しい、主人公がアラサーのヒロイン、しかも作中のパートナーが祖父(じいさん)という異色の組み合わせです。いわゆる「萌え」要素や恋愛要素もなく、組織との戦いが続きます。
原作の評判は非常に高い作品なのですが、作品の知名度や、絵やあらすじで魅力を感じない人も多いみたいで、円盤はほとんど売れませんでした。
樹里と家族との関係が、あっさりしているようで深いところで繋がっているのが妙にリアルだったりするのが良いですね。
ただ、ミステリーや現代ファンタジーの要素はあるのですが、内容的にアニメに向かないという印象が強いです。
アニメよりも実写化すべき作品だと思います。
第9位 バジリスク 〜桜花忍法帖〜
売上枚数:153枚
前作のアニメから10年以上の時間を経て、『バジリスク』の新作が登場しました。
もともと『バジリスク』自体がパチスロの方が有名なせいか、本作もそのパチスロで使う映像を前提としているらしいです。
円盤が売れずとも、そっちの方でペイ出来ればそれで良いと製作陣は考えているのでしょうが、前作からの純粋なアニメファンからの評判はすこぶる悪く、キャラや世界観も崩壊しているとお怒りの様子。
私は前作を見ていないので、どう改変されてしまっているのか分からないですが、普通に見れる作品でした。(面白いかどうかは別として)
ただ、作画や演出含め、「昔の深夜アニメってこんな感じだったんだろうなあ」という古臭さは否めないです。
第10位 重神機パンドーラ
売上枚数:155枚
『マクロス』シリーズで有名な河森正治さんが原作・総監督した作品です。
壮大なストーリー、豪華キャストによって話題になりましたが、2クールは厳しかったのか、途中で作画が安定しなくなったり、そもそも設定自体が複雑だった事もあって話について行けなくなった視聴者も多数。
アニメが大量消費される時代に、ゆっくり腰を据えて見るようなアニメはあまり好まれないのかもしれませんね。
SFロボット物作品というジャンル自体が、新規でファンをつけるのが難しい事もあると思います。
第11位 いぬやしき
売上枚数:155枚
タイトルからは想像もつかない硬派な作品。主人公や登場人物の心理描写にこの作品の良さが詰まってます。ハマる人はとことんハマり、世界観に引き込まれるのですが、やっぱり深夜アニメとして売れるような作品じゃなかったのかなあという印象です。
ただ、作品自体は非常に好評ですので、円盤は売れなくとも、動画配信サービスなどで隠れた良作コンテンツとして一定の需要がありそうです。
実写映画化もされているのですが、個人的にはアニメよりもそっちをオススメします。
第12位 にゃんこデイズ
売上枚数:158枚
こちらも円盤売り上げを最初から期待していない作品だと思います。
公式でもないのにyoutubeなどで普通に全話視聴出来てしまうのもどうなのか・・・。
アニメ自体は、猫(美少女)はとても可愛いですが、あまりに短すぎて面白いかどうかも分からないうちに終わってしまうような感覚なのがちょっと残念。
そして不運にも、動物擬人化アニメは同じクールに『けものフレンズ』が放送されていた事で、話題はそっちにばかり取られてしまった事も影響あるかもしれませんね。
ED(OP?)はとても可愛いし良い曲でした。
第13位 お酒は夫婦になってから
売上枚数:160枚
こちらも短編アニメ。美味しそうにお酒を飲んで酔った千里が可愛いのですが、「しふくううう」のセリフはどこか既視感があるし、「夫婦がこんなにイチャイチャしながらお酒飲むわけないだろ」という超現実的で否定的な意見を言う人も。
それはともかく、やっぱり短編アニメというだけで、いくら円盤ではまとめて本編が収録されていても、見応えがあまり無いと感じる人が多いみたいです。
「お酒ってこういう飲み方もあるのかー」と、たまになるほどなーって思う事もありました。
第14位 ROBOMASTERS
売上枚数:166枚
日中合作アニメって、だいたい中国原作で、アニメ制作だけ日本ってパターンがほとんどですよね。
そのせいか、日本人の感性に合わない事も多く、この手の作品はほとんど話題になりません。
作品コンセプトは面白いと思うのですが、やはり日本人からすると「なんで?」と思うようなキャラの対立や、感情の描かれ方をする事も多いです。
また、日本での放映はWOWOWのみで、単純に作品知名度の問題もあったと思います。
第15位 鬼平
売上枚数:168枚
この作品はですね・・・。実は私見てないです。ごめんなさい。
原作小説も、漫画版も、なんというか、結構年齢層が高い方向けなので、作品自体は知っていたのですが、あまり馴染みがないのです。
だからあまり内容について詳しく知らないのですが、ただ1つ言える事は『いぬやしき』同様にアニメを普段見る層に向けた作品じゃないって事でしょうか。
逆に言えば、アニメを通して若い世代にも作品の良さを知ってもらう狙いがあったのかもしれませんね。売上だけを見るとちょっと残念に見えますが・・・。
第16位 音楽少女
売上枚数:176枚
キャラクターソングを主体としたメディアミックス前提の作品としてスタートした企画でしたが、肝心のキャラソンはあまり売れず、アニメ自体も後半になるにつれて作画が安定しなくなるなど、人気の度合いが如実に現れていました。
主人公がアイドルをサポートするスタッフ、というのは珍しいですが、ストーリーはありがちで、ツッコミどころも多く、肝心のライブシーンも・・・という、残念な作品となってしまいました。
第16位 Butlers〜千年百年物語〜
売上枚数:176枚
少年漫画によくある異能バトルモノの登場人物を美形にして、最初から女性向けを狙ったような作品です。ヒロインらしいヒロインは登場しません。
中国原作で、やはり日本の人気作品に触発されて作られた感が否めないため、どこかで見た事あるような展開ばかりが続きます。
そういうチープさが、あまりウケなかったみたいですね。
第18位 妖怪アパートの優雅な日常
売上枚数:179枚
「こんなアパート出て行ってやるー!」とか言いながらなんだかんだで刺激的で楽しい日常をおくる主人公。王道ですが、やっぱりちょっと手垢のついてる感は否めないです。
『夏目友人帳』みたいな作品を期待したのですが、雰囲気やストーリーはもう少し少年向けというか、良くも悪くも「単純明快」でした。
男キャラが多いので女性向けを狙っているシーンもありますが、(男同士で風呂に入るとか)そういう層へのアピールもちょっと弱かった気はします。
若干の古臭さを感じてしまうキャラデザ、展開と、ストーリーの浅さなんかは否めないです。
第19位 アニメガタリズ
売上枚数:180枚
部活モノで、女の子達がアニメを語るというラノベ的なノリの話なのかと思えば、実はパロディネタやメタネタも後半への伏線でしたーみたいな感じです。
発想は悪くないと思うし、「アニメが大好きなんです」という主人公の想いは伝わってくるんですけど、うーん・・・。
これは個人的な感想ですが、ぼーっと見ていた私には後半の超展開にはちょっとついていけなかったですね。そもそもパロネタとかも好みが分かれるため、声優や作画やら演出やら「アニメそのもの」にはそれほど興味が向かないというか・・・。
奇を衒うようなクセの強い作品なので、人によってはかなりハマると思います。
第20位 潔癖男子!青山くん
売上枚数:191枚
サッカー漫画かと思ったら基本は学校生活で青山くんを取り巻くキャラクター中心の話になることが多いですね。
内容的には女性向けな感じですが、女の子は可愛いし、男性でもクスッと笑える場面は多々あります。
ただ、このアニメだけに言えたことじゃないんですけど、売れなかったアニメってどうしても「中途半端」なんですよね。
『青山くん』もサッカーはおまけ程度だし、女性向けと言っても「ガワだけ」感が強く、あまり強く惹きつけられないという印象。
個人的には結構面白いシーンもあって悪くはなかったのですが、やっぱり中途半端に受け取られてしまった結果がこの売り上げなのかなあという感じです。
第21位 セントールの悩み
売上枚数:212枚
主人公の女の子はごく普通の女子高生・・・。ただしこの世界では普通ですが、見た目はケンタウロス。他のクラスメートも天使や悪魔、様々な獣人ばかりで、そんなキャラ達が普通に女子高生をしているというギャップに最初はインパクトを受けます。
これもまたクセの強い作品なので、人を選ぶ事でしょう。
可愛い女の子達の日常系アニメは私も大好きなのですが、やっぱり見た目が見た目だけにちょっと戸惑いました。いや、普通にみんな可愛いんですけどね。
年頃の女の子らしい会話に、種族のあるあるネタみたいなものがナチュラルにぶっ込まれてくるギャップも良いです。
とはいえ、「人を選ぶ」ってところでやっぱりふるいにかけられる人が多かった結果がこの売り上げなんでしょうね・・・。
最低売り上げアニメのまとめ
いかがでしょうか。因みに、ほとんどがわりと最近放映のアニメですが、別にこれ最近だけに絞った売り上げってわけではありませんからね。
じゃあ、「最近のアニメ円盤売り上げが落ちているから悪かったのか?」というと、そういうわけでもなく、売り上げの数字記録の付け方の問題です。
2017年以降、本来は数字の出なかった作品も出るようになったためにこの年以降の作品が圧倒的に多くなってしまったんですね。
実際には、もっと売れていない円盤は過去にあるのかもしれませんが、記録が無い以上、比較する事が出来ないため、ここには登場しません。