※ドラクエ5は1992年発売
ニンテンドーDSってそもそもどんなゲーム機だった?
ニンテンドーDSは2004年12月2日に任天堂から発売されたゲーム機です。
携帯ゲーム機市場では圧倒的シェアを誇っていた任天堂が、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスに続く次世代携帯ゲーム機として位置付けたものでした。
斬新だったのは二つ折りの二画面液晶で、下側の液晶はタッチスクリーンで付属の専用タッチペンや指でも画面に触れて操作する事が可能でした。
他にもマイクが搭載されて音声認識が可能になったり、wifi通信や他のDSとの無線通信が可能になったのもDSの頃からです。
当然、CPU性能も向上した事によってグラフィック性能も大幅に強化され、携帯ゲーム機が苦手としていた3D描写も容易になりました。
これによって、64bit相当のゲームの移植が可能になり、『ニンテンドー64』をはじめとする過去の名作ゲームもリメイクでDSに再登場しました。
因みに、後発のニンテンドーDSliteなどのシリーズを合わせると1億5,402万台もの売り上げを記録し、世界で最も売れた携帯ゲーム機となりました。
発売当初の評判はどんな感じだったの?
世界一売れた携帯ゲーム機ですが、発売当初はサイズが大きいため、子供のポケットには収まらなかったり、そもそもゲームをするのに2画面のトリッキーな使い方は求めていないという意見や、液晶をタッチペンで操作するのに激しい使い方をすれば画面に傷が付くなどの問題もありました。
しかし、それを差し置いてもグラフィック機能が向上した事で何よりもゲームの幅が広がった事や、一つ前の世代であるGBA(ゲームボーイアドバンス)との互換性を持ち合わせていた事で、新しい携帯ゲーム機を購入するのにユーザーがDSを選ぶのは自然な流れでした。
2画面という特殊なUIも、ゲーム性だけでなく、ムービーの演出にも工夫が加えられるようになった事で、ゲームとしての表現力も大幅に上がりました。
どんなゲームが登場したの?
有名どころは、『New スーパーマリオブラザーズ 』や『おいでよ どうぶつの森』、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』などがあります。
他にも、すれ違い通信機能を生かしたこれまでにない遊び方を提供した『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』や、タッチペンでの操作をフルに生かした『脳を鍛える大人のDSトレーニング』など、子供だけでなく大人も一緒になって楽しめるゲームも多く登場しました。
また、『山川出版社監修 詳説日本史B 総合トレーニング』では、日本史の歴史教科書丸々一冊分を収録した事によって、コンパクトで実用的な学習ツールにもなりました。
ライバルはPSP
10日後の12月12日に発売されたライバル機PlayStation Portable(PSP)は、DSにとって最も大きな脅威でした。
「プレステ」の携帯ゲーム機と銘打っているだけに、新作だけでなく、過去のプレステ、プレステ2のソフト移植もかなり豊富なラインナップだった為、発売前の情報解禁時は、DSよりPSPに分があるのではと考えた人も多かったようです。
しかし、幅広い年齢層を取り込んだ、ライトなゲーム層のDSと、コアなゲーマー向け端末のPSPは見事に棲み分けされ、結果的にはどちらも売り上げ的には成功したのでした。