
Amazon Dash Buttonはどんなサービスだったのか
2015年12月5日に「Amazon Dash Button」というサービスが開始しました。
これは、いつもネットで注文する商品を、忘れた時に都度慌てて注文しなくても良いように、ボタンを押せば勝手に追加注文をしてくれるというものなのです。
ボタンの価格は500円。しかし、初回注文時は無料だったので、実質、一人一個は無料で手に入れる事ができました。
自身のamazonアカウントから購入する商品と、個数を入力すると購入する対象の商品ロゴの入ったボタンデバイスが届きます。
これを、例えば洗剤用のボタンにするとしたら、洗剤の近くに設置しておき、無くなりそうなタイミングでボタンを一回押せば自動的に注文してくれます。
何故、サービス終了してしまったのか

サービス自体は好調だったようです。
しかし、amazonはその後、Amazon Echoを発売しました。これは他のスマート家電と連携させる事で、例えば電気をつけたり消したり、音楽をかけたりするなどの操作を簡単に行えるデバイスです。
当然、商品の注文も一言「アレクサ、洗剤を注文しておいて」で済ませる事が出来てしまうため、結果的にダッシュボタンの役割も担ってしまったのです。
売り上げには貢献していたダッシュボタン
ボタンを押せば勝手に注文してくれるだけのシンプルなボタンなので、実質無料で配ったとしてもamazon的にはそれほど負担にならず、それどころかお客さんが定期的に忘れず注文してくれるようになったため、dashボタンは売り上げに貢献していたと言われています。
それでも何故、わずか4年も経たずにサービスを終了させたかと言えば、Amazonの理念的には、やはりAmazon Echoなどのスマートデバイス一つで全ての物事が完結する仕組みを整えたかったからなのでしょう。
物理ボタンで注文できるのも、確かに便利かもしれませんが、Amazonのサービスを使うのにwifiを経由するデバイスが複数も家の中にあるのは決してスマートではありません。
Amazon Echoで同じような役割を担ってもらう方が普及にも貢献すると判断されたのでしょう。
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