ワンダースワンがついにカラー液晶で遊べるようになった!
2000年12月9日に、玩具業界大手のバンダイより、ワンダースワンカラーが発売されました。価格は6800円。
1999年3月に発売されたワンダースワンから、わずか一年半で新機種の投入という速さに、多くのユーザーを驚いた事でしょう。
初代ワンダースワンはモノクロ液晶で、バンダイが手掛けるデジモンなどの人気キラーコンテンツを提げ、4800円という低価格で登場しました。
しかし、携帯ゲーム市場は当時ゲームボーイシリーズを投入する任天堂が独占しており、そのゲームボーイが既にカラー液晶であるにもかかわらず、今更モノクロ液晶での携帯ゲーム機というのは時代に逆行しておりました。
カラー液晶の携帯ゲーム機は他にもネオジオがワンダースワンと同時期に発売しており、カラー液晶がスタンダードになっていたため、結局ワンダースワンもカラーで翌年発売されたのです。
デジモン、FFなどの人気ゲームソフトが遊べた!
ワンダースワンの魅力はなんといっても、発表されたソフトのラインナップでした。
ゲームシステムや世界観が携帯ゲーム機との相性が良かったデジモンや、他にも『ファイナルファンタジー』、『チョコボの不思議なダンジョン』などの人気シリーズのタイトルが発売された事もあり、ゲームタイトルに惹かれてワンダースワンを購入するユーザーも多かったのです。
グラフィックの処理能力はゲームボーイよりも高い上、視認性の高いワイド画面の液晶なので、この部分に関してはゲームユーザーからも支持されました。
当時の流行だったスケルトンカラーのボディもオシャレです。
売り上げ的には結構苦戦していた
ワンダースワンカラーの発売からわずか4ヶ月後、任天堂からゲームボーイカラーの後継機となるゲームボーイアドバンス(以下GBA)が発売されます。
視認性の高いカラー液晶で、ハードの性能的には圧倒的にGBAの方が上でした。
一方のワンダースワンは、画面に残像が残る事もあったため、動きの激しいゲームにはあまり向いていません。これは2002年に発売されるワンダースワンクリスタルで解消されますが、既にその頃にはバンダイはワンダースワンを主力商品から外していました。
因みに、ワンダースワンのソフト売り上げTOP3はFFⅠ、FFⅡ、チョコボの不思議なダンジョンでした。
そのFFも結局はGBAにソフトを移植する事になってしまった為、ワンダースワンは主力コンテンツも失ってしまったのです。