動画にコメントが流せる!ニコニコの躍進
2006年12月12日、ニコニコ動画はサービスを開始しました。
サービス開始当初は現在のように著作権に触れるコンテンツの取り締まりも緩く、大量のアニメや、中にはアダルトコンテンツなども違法アップロードされており、それに面白いコメントを付けるという一部のオタク達の遊び場となっていました。
コメントの内容は、当時は2ちゃんねるを中心としたネットスラングを多様するユーザーが多く、初期の投稿動画の中には、そうした2ちゃんねるのアスキーアートやキャラクターを用いるものも多かったです。
2007年7月にプレミアム会員への入会がスタートし、健全な動画サイトを目指すべく違法アップロードの取り締まりを強化した結果、ニコニコのユーザーによるオリジナルの動画投稿が増え、ゲーム実況、歌ってみた、演奏してみたなどの動画が注目を集め、ニコニコ独自の文化を築いていくようになりました。
2008年12月にはユーザー生放送を開始。動画投稿だけでなく、ニコニコユーザーがリアルタイムでの動画配信も行えるようになりました。
現在の第一線で活躍するyoutuberや音楽関係者などにはニコニコの動画投稿者としてスタートした人も多く、ジャンルを問わず才能豊かな人たちが動画を投稿したり、生放送を行い、そうした人に憧れて動画投稿をはじめる人が生まれるという好循環が生まれました。
2009年12月には黒字化を達成。各種イベントも大盛況で、2013年のニコニコ超会議には、安倍総理も登壇するなど、政界でも若者のネット文化における流行の発進地であるという認識を持たれるほどに、その知名度は世代を超えて知られるようになりました。
何故ニコニコ動画は衰退したのか
かつては日本のネットカルチャーの中心にいたはずのニコニコですが、主要な収益源であるプレミアム会員は、2016年をピークに、年々減り続けています。
ニコニコに不満を持つユーザーが口を揃えて言う事は、運営はユーザーが望まない新サービスを増やしたり、ニコニコ超会議のようなリアルイベントに注力するばかりで肝心の動画サイトは全く改善しようとしなかったという事です。
サービス開始当初から投稿動画や生放送などの画質や動画読み込み速度はあまり変わらず、その間に他の競合サイトがより使いやすく快適な動画視聴、生配信環境を整えていたため、その部分に大きく遅れを取るニコニコはユーザーから不評でした。
それでも魅力的な動画投稿者、ニコ生主の存在がニコニコを支えていたのですが、そうした人達も活躍の舞台を他に移し始めたため、視聴目的だけの人からすれば画質が悪く、プレミアム会員じゃないとまともに動画も読み込めないニコニコ動画を使い続ける理由はありませんでした。
そして決定打となったのが、2017年11月に行われた「niconico(く)」発表会で、あまりにユーザーの待ち望んだ改善とは程遠い新サービスの開始と、川上量生会長(当時)の態度に多くのユーザーが失望。
その後、川上氏は会長を退任し、新体制となったニコニコはこれまでの課題だった動画の画質と読み込み速度の改善を図ろうとしますが、プレミアム会員の減少にも歯止めが掛からず、現在も衰退の一途を辿っています。
オススメのニコニコおもしろ動画
がないわね・・・
コメントを残す