ソニーが送り出す次世代携帯ゲーム機

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE、旧:ソニー・コンピュータエンタテインメント)は、2011年(平成23年)12月17日に PlayStation Vitaを発売しました。
2004年に発売したPSP(PlayStation Portable)の次世代機として登場。デザインはPSPを踏襲しつつ、画面は5インチのマルチタッチスクリーン、背面にもディスプレイの真裏に合わせてマルチタッチパッドを搭載。ほかにもモーションセンサー、マイク、カメラの搭載、AR対応など、遊べるゲームは幅はぐっと広がりました。
ゲームラインナップも『初音ミク -Project DIVA-f 2nd』、 『モンスターハンター フロンティアG』などの人気シリーズが登場。これらの人気ソフト同梱版のVitaも発売されました。


携帯ゲーム機はもはやスマホに

PSPは全世界で8000万台以上も売れ、携帯ゲーム機市場も開拓したソニーですが、2011年頃はスマートフォンも躍進しはじめました。そこそこの3Dゲームをアプリからも遊べるようになっていたため、ライバルはもうゲーム機だけではなくなっていたのです。
Vitaもただのゲーム専用デバイスとしてではなく、通信機能も強化しました。機種もwifiのみ通信可能な通常版と3G回線も使用できる3G版の二つを発売します。
インターフェースも、スマホのように各アプリを起動させておこなうようにしてブラウザからのインターネット接続、youtubeなども専用アプリから完全対応しました。
さらに2013年11月14日、VitaTVを発売します。これはディスプレイとコントローラーを内蔵しないしないかわりに、テレビ接続して使用することが可能な、非常にコンパクトなVitaになります。従来のVita同様にアプリの起動も出来ることから、テレビを疑似的にスマートテレビのようにできました。

Vitaはあまり普及しなかった
結論から言うと、Vitaはあまり売れませんでした。
PSPが世界で8000万台売れたのに対し、Vitaは1600万台と大きく差が出ました。
初期不良などのトラブルが続出した事もユーザーの不満を高めたのですが、携帯ゲーム機の存在自体が斜陽をむかえていたのです。
もともと、PSPもただのゲーム機としてではなく、動画再生や音楽プレーヤーとしての機能も充実していたため、そうした使い方にも需要があったのですが、それらの機能だけならもうスマホや携帯だけで補える時代になったため、広く普及しなかった原因にもなりました。
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