斬新だった『ファイナルファンタジー』ゲームシステム
ファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジー』(以下FF)は、1987年12月18日にスクウェアより発売されました。
当時は『ドラゴンクエスト』が大ヒットし、日本にもロールプレイングゲームというジャンルが認知され初め、FFもそれを意識して作られたものでしたが、キャラの職業選択や、多彩な戦闘システム、ゲームの演出にもこだわっている点において差別化されています。
他にも、様々な外来語や古代文明、哲学やSF要素を取り込んだ独自の世界観は、それまでドラクエのような中世ヨーロッパ風の世界観ばかりだったイメージを払拭し、ファミコンのハードの性能まで計算し尽くしたかのようなバグに近い挙動までゲームシステムに取り込むなど、今もゲームの内容よりも制作秘話の方が伝説として語られることが多い事でも有名です。
スピンオフ・リメイクの数は世界一のゲーム
国内で152万本を売り上げたドラクエに比べ、ファミコン版の初代FFは約52万本と、実はそこそこのヒット止まりの売り上げでした。
しかし、スクウェアはリメイク・移植・スピンオフなどを頻繁に繰り返す事でも有名で、初代FFに限っても、1989年にMSX2に移植、2000年にワンダースワンカラー用としてリメイク、2002年にPlayStation用、2004年にはアドバンス、2007年にはPlayStation Portable用、2015年にニンテンドー3DS、その他スマホアプリにバーチャルコンソールの配信など、とにかく豊富なゲームハードで遊ぶことができるのでした。
その結果、FFは世界で最もシリーズ作品の多いゲームとなりました。
シリーズ本編は現在も継続中
1987年の初代FF発売以来、1〜2年というハイペースでシリーズを展開し、1994年でFF6が発売。その後、任天堂と揉めてプレステに移行するまでに3年かかってFF7が発売します。そこからまた1〜2年のリリースが続き、2002年にオンラインゲームのFF11が発売になりました。
それから映画に手を出して会社が傾いたりしてからはリリースペースが落ちてきましたが、2019年時点ではFF15が最新シリーズとなります。
FFといえば、演出やグラフィックに力を入れるため、開発費はシリーズ最新作の度に跳ね上がっていると言います。
そのため、リリースペースが落ちるのも無理はありません。
ファイナルファンタジーXVIはいつ発売?
最新作、FF16の発売日は今のところ、未定だそうです。
2020年3月にFF屈指の名作、FF7がPS4でリメイクして登場するので、ファンならばまずそちらが気になるところですね。