アメリカ発!大型玩具量販店の躍進

1948年、チャールズ・ラザラスが、アメリカワシントンに、子ども用家具小売店「Children’s Bargain Town」をオープンしました。
戦後のベビーブームによって子供のおもちゃの需要は次第に大きくなり、経営は順調。その後1957年に2号店をオープンさせ、店名を「Toys“R”Us」と改めました。
大型店舗に大量におもちゃを仕入れて販売するスーパーマーケット型の販売モデルを導入し、「Toys“R”Us」は次々と店舗を拡大。
そして日本では1991年12月20日に茨城県稲敷郡阿見町に1号店となる荒川沖店がオープンしました。
テレビゲームの存在がおもちゃ屋を支えた
80年代後半から、90年代の子供たちを熱狂させたのは最新テレビゲームでした。「ドラクエ」などの人気シリーズの発売時にはどこのおもちゃ屋も長蛇の列が出来ました。
そうした事を防ぐため、おもちゃ屋は人気商品の入荷前には事前に予約を設けるようになりました。
新聞などの折り込みチラシで目に留まりやすかったトイザらスは、「クリスマスプレゼントや誕生日プレゼントはまずはトイザらスで確認しよう」と考える人も多かったようです。
アメリカでは既に倒産
日本をはじめ、世界中に店舗を拡大させたトイザらスですが、やはり時代の波が押し寄せました。
2000年代後半にはインターネットが急速に普及し、ショッピングサイトのAmazonが台頭し始めたのです。
他にも、ショッピングモールのウォルマートなどがトイザらスよりも低価格で販売する事から、次第に経営は悪化していきます。
トイザらス自身も通販サイトをオープンさせるなどの販売戦略を取りますが、どれもうまくいかず、結局2018年にアメリカでは倒産しました。
一方、日本では売り上げ規模こそ縮小しているものの、ベビーザらスなどの赤ちゃん用品店などの多角経営により、今でも続いています。ただ、1号店の荒川沖店は2008年8月31日に閉店しました。
かつてのライバルだったハローマックも2008年におもちゃブランドを廃止、運営元の株式会社チヨダは、靴の量販店を中心に現在も展開しています。
コメントを残す