シンプルだけど奥深いブロックくずし
ブロックくずしゲームといえば、ゲームにおける古典として知られています。
上に並べられたブロックを、バーを使って左右に動かし、ボールが落ちないように操作しながらブロックを当てて壊していきます。
ゲーム性はとてもシンプルですが、ステージによってブロックの配置が変わったりボールの当てる角度によって球速が変わるなど、意外と頭も使いつつ反射神経が必要になってくるので誰でも楽しむ事ができます。
ブロックくずしとしての最初に発売されたゲーム作品は、1976年のアタリによる『ブレイクアウト』というゲームソフトです。
それから10年後、タイトーよりアーケードゲームとして登場したブロックくずし「アルカノイド」は、グラフィカルに進化し、アイテムやブロック以外の敵が出現するなどしてよりゲームとしてのやりこみ要素が追加されました。
分かりやすいルールだけど、意外とステージを進めるのが難しいこのゲームは大ヒット。
そして1986年12月26日、ファミリーコンピューターに移植されてアルカノイドは発売されました。
ゲーム性はそのままで、当時は不良の溜まり場と化していたゲームセンターに行かなくとも家でプレイできるとあって、こちらも大ヒットします。
ファミコン版ソフトには専用のダイヤル式コントローラーが付属しており、アーケード版をやり込むプレイヤーには家で練習するための良いアイテムになりました。
一回当てただけでは壊せないブロック、敵の出現、アイテムによってボールを当てるバーが広がったり、ボールが増えたり、バー自体がシューティングゲームのようにブロックを破壊する事ができたりギミックも豊富です。
類似ゲームの出現
80年代後半にヒットした「アルカノイド」ですが、ゲーム内容自体はとてもシンプルなので、90年代になると、様々なゲームが「ブロックくずし」要素を取り込んだゲームを発売します。
キャラクターの要素を追加したり、Hな背景のイラストがブロックで隠された脱衣ブロック崩しなども登場。
シンプルな操作性のため、パソコンが普及し始めると、プログラマが練習のために最初に作るゲームがブロック崩しだったりしました。
「ブロック崩し=アルカノイド」と認識している人は、実は少ないのではないかと思います。
アルカノイドは現在もシリーズが発売されている?
タイトーから発売されているアルカノイドの正当なシリーズ最新作は、wiiのダウンロード専用ゲームとして登場した「ARKANOID Plus!」になります。
ただ、これも発売したのは2009年なので、もう10年新作は出ていません。
10年前のダウンロードコンテンツなので、今遊ぶのは難しいですが、DS版だったら中古ゲーム屋で比較的手に入りやすいかもしれません。サウンドトラックもクールでカッコイイです。
※1977年発売