魔法少女モノという概念を壊した衝撃作
『魔法少女まどか☆マギカ』はアニメーション制作会社のシャフトによって制作されたテレビアニメです。
キャラクターデザインは、ひだまりスケッチで知られる蒼樹うめ、脚本はエロゲーなどを担当する虚淵玄という異例のコラボによって始まりました。
二人の描く世界観が全く異なるため、ファンの一部からは一体どんな作品になるのかと不安視する人も多かったようです。
そして2011年1月6日にMBS系列の地上波で深夜アニメとして放送が開始されました。
1話の放送時はまだ先の読めない展開ながら、どことなく不穏な空気が漂っていたため、蒼樹うめの作品を文字って「血溜まりスケッチ」などと呼ばれたりしていました。
しかし、3話以降、それまでの魔法少女ではありえない衝撃的な展開が起こり、同時期に放映されていたその他のアニメが霞むレベルで話題になります。可愛らしいイラストに騙されて見ていた視聴者はとても驚きました。
しかし、単に衝撃的な展開を持ってきただけではなく、世界観やストーリーにしっかりと意味がある展開であったため、続きはどうなるのかと様々な考察をされるようになりました。
監督の新房昭之も、演出にこだわる事で有名だったので、アニメの各シーン事に何か隠された意味があるのではないかとアニメファン界隈では大いに盛り上がります。
まどマギがその後に与えた影響
アニメの大成功を受け、関連書籍、グッズや主題歌も大ヒット。翌年には総集編の劇場版が公開、その次の年には完全新作版が公開されました。
アニメの円盤売り上げは当時の深夜アニメの記録を次々と更新し、劇場版の円盤売り上げも総集編であるにもかかわらず、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に次ぐヒットとなります。
しかし本作はアニメのヒットだけに留まらず、これまでヒットの予測が立てられにくいために敬遠されていたオリジナルアニメの「原作を知らないから続きが気になる」という可能性を改めて示し、その年以降にオリジナルアニメ作品が増加しました。中には、「まどマギ」と似たようなコンセプトの作品も作られたほどです。
脚本についても、それまで一部のファンしか知られる事がなかった虚淵玄が注目を集め、やがて仮面ライダーシリーズの『仮面ライダー鎧武/ガイム』でもメインライターを努めました。
「まどマギ」シリーズの最新作
2017年8月22日よりiOS/Android向けゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』がリリースされ、こちらの配信も好調で書籍やグッズも販売。
そして2020年1月からはアニメが放送されます。
これまで「まどマギ」のスピンオフシリーズはいくつも出てきましたが、アニメ化されるのは本編以来の事なので、久しぶりにアニメ作品として注目を集める事になりそうです。