春の七草、みんなは言える?

七草とは、芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ) の七つを指します。
日本ではこれを塩味の粥にして、その一年の無病息災を願って1月7日に食べられるというのが風習です。
正月のおせち料理は、味の濃い煮物や練り物が多いので胃を休めるという意味もあるのだそうです。そこで野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うため、比較的冬から春にかけて採取しやすいこれらの葉を食べるのです。
しかし、「春の七草」とも言われるこれらの葉っぱは、実は1月には生えていません。早くても二月下旬から三月の、寒さが少し和らいできた頃にようやくぽつぽつと見つけられるようになります。
ではなぜこの時期なのかといえば、この風習ができた当時と今では暦の読みが違うからです。
この時期にスーパーへ行けば七草がまとめて売っているのは、農家がこの時期に出荷できるように作っているからなんですね。
葉っぱだけのお粥なんて美味しくない!

巷に美味しいものが溢れる現代、わざわざ葉っぱを浮かべたお粥なんかを風習だからという理由で食べる人はあまりいないのではないでしょうか。
味も塩味の粥なので、そのまま作るとアレンジの幅がないというのも理由にあります。
七草粥が好きじゃない人はチキンを食べよう!

実は、1月7日はクリスマスって知っていましたか?
東方正教会のうちユリウス暦を使用するキリスト教では、グレゴリオ暦の1月7日に該当する日が正式なクリスマスとされています。
ややこしいですが、つまりキリスト教の宗派によっては、この日をクリスマスと位置付けているってことなのです。
だから七草を食べるのがどうしても嫌だという人は、「この日はクリスマスなんだから、クリスマスっぽいものを食べよう」って事にしてしまえば良いわけですね。
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