Windows期待の新OS登場!


当時のパソコンOSといえば、2001年に発売されたWindowsXPによって急速に広まりました。一家に一台パソコンが普及し始め、インターネット聡明期でもあった事から、多くの利用者がパソコンOSはXPだったと言います。
そんなXPから約6年ぶりとなる新OS、WIndows Vistaが2007年1月30日に発売されました。
ユーザーインターフェースは、XPを踏襲しつつも、Windows Aeroという機能によって画面ウィンドウを透過させる事が出来るなど、視覚的な奥行きが表現されたり、タスクバーの内容がサムネイル表示されて画面を開かなくても表示内容が確認出来るなどしました。
しかし、それまで2〜3年おきに新OSを発売していたマイクロソフトが、6年もの歳月をかけて発売するに至った背景には、セキュリティの問題があったと言います。
インターネットの普及によって、コンピューターウィルスが爆発的に広まり、WindowsXPは常にセキュリティの脆弱性を抱える事になったのです。
OSアップデートによってその問題を一つ一つ潰していく事は可能でしたが、いたちごっこが続き、根本的な解決になりませんでした。そのため、OS開発時点からセキュリティを考慮した設計が必要だったのです。
Vistaはユーザーに不評だった
セキュリティを強化し、ユーザーインターフェースの改善が行われたVistaですが、肝心のユーザーからの評価はイマイチでした。
その理由の一つが、初期に不具合が多かった事です。
OS自体に問題があったというよりは、当時のパソコンハードのスペックがまだVistaで必要としている水準に届いていない事も原因でした。
Windows Aeroなどは特に、機能性のわりにマシンのリソースをかなり食うため、結局使わなくなるユーザーも多かったようです。
そして何より、せっかくWindowsXPの普及によって多くのソフトやツールが安定した動作を保証出来たのに、新OSへ簡単に移行出来ないという問題が個人だけでなく、企業でも広まった事から、思っていたよりもVistaは普及しなかったのです。
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