銀行強盗の記念日?
1866年の2月13日、ジェシー・ジェイムズという人物がアメリカのミズーリ州で銀行強盗をしました。行員は無事でしたが、通りがかりの若者が殺され、銀行の現金は奪われてしまったのだそうです。
これが、世界で初めて成功した銀行強盗と言われており、この日が記念日となりました。
記念日になったのには単に「世界で初めて銀行強盗が成功したから」というだけではありません。当時のアメリカは南北戦争で南部側が敗北し、経済的にも非常に貧しかったのだそうです。
そんな中、ジェシー・ジェイムズは南部のゲリラ隊として戦い、終戦後も元北軍の軍人やお金持ちからお金を奪い、南部の貧しい民衆へ援助する事もありました。
南部の人々からはジェシー・ジェイムズが民衆のヒーローのように見えたのでしょう。
そのため、彼が銀行強盗を成功させた日が記念日として定着したのです。
現代では銀行強盗は割りに合わない?
2019年の産経新聞の記事に、こんなものがあります。
国内の金融機関が被害に遭う強盗が過去最多だった平成13年の237件から、29年には26件と9分の1以下に激減している
少なくとも日本では、銀行強盗の件数は年々減っていっているようです。
その理由は、金融関連の強盗事件の検挙率が非常に高く、捕まる可能性が9割近くもある事、そして捕まれば非常に重い刑罰を受けることになるため、強盗側から見ても、非常にコストパフォーマンスが悪い行為なのだそうです。
銀行強盗は高度な情報戦に?
犯罪をする側も今の時代、なんの考えもなしに単身銀行へ乗り込んで現金を要求するような事はほとんどしません。
現代では、オレオレ詐欺などで、お金を持っているお年寄りを騙す方がよっぽど稼ぎやすいのだそうです。
他にも、サイバー犯罪と呼ばれる企業などのデータを不正アクセスで入手したり、ウィルスに感染させてデータにアクセス出来なくして、お金を払えば解除してやるという巧妙な脅しをかけてくる犯罪まであります。