裸眼で3D表示可能な次世代携帯ゲーム機
ニンテンドー3DSは、2011年2月26日に任天堂から発売された携帯ゲーム機で、ニンテンドーDSの後継機になります。
従来のDSと同様の2画面表示、下画面にはタッチパネル搭載でタッチペン操作も可能なので、操作感はこれまでと大きく変わりません。
しかしハード面は大きく進化して、グラフィック・サウンド処理はもちろん「スライドパッド」と呼ばれるアナログパッドを搭載した事で、十字キーだけでなくパッドを使う事でゲームの幅も広がりました。
そして3DSの目玉はなんといっても、裸眼での視認可能な3D表示機能を搭載している事です。ゲームによってはこの3D表示を使う事で、画面に奥行きが出て、よりゲームに没頭しやすくなります。
カメラ機能も搭載されており、このカメラで撮った写真、動画も3D表示が可能でした。
他にもモーションセンサーとジャイロセンサーが搭載されているため、ゲームに連動させて画面を傾けたり、動かしたり、持ち歩いて歩数をカウントする事も出来たので、これらの機能を生かした遊び方も出来たのです。
やがて広まる3D表示不要論


当時はテレビなども3D表示が可能というものを企業は売りにしていたりして、3Dはトレンドでした。しかし、3Dは画面が見づらく、対応したコンテンツもあまり多くないため、3Dテレビなどはあっという間に廃れていきました。
3DSも例外ではなく、裸眼で3D表示画面を見る事が出来ても、動きの激しいゲームでは逆に邪魔になったり、バッテリーの消費も激しくなるため、当初から3D機能はオフにして使うユーザーが多かったそうです。
3Dの見え方にも個人差があり、3D機能が必要なゲーム自体もありません。
そのため、数年後に発売された廉価版DSには、「2DS」なる機種がリリースされ、これは最初から3D機能が搭載されておりませんでした。
3D表示よりも、視認性の高い大きな画面表示が可能な2DSLLの方がユーザーからの評判は高かったようです。
3DSの売り上げ自体は好調だった

3DS及び2DS、3DSLLなどのハードを含めると、全世界では7500万台を売り上げました。
前世代のニンテンドーDSよりは売り上げ的には劣るものの、スマホの台頭で携帯ゲーム機市場自体が縮小していた事を考えると、実質的に3DSが市場を独占していたのです。
これまでの任天堂キラーコンテンツだったマリオやポケモンの新作はもちろん、ARカメラ機能を生かした妖怪ウォッチなど、人気コンテンツも多数誕生しました。
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